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  • 使い捨て布ナプキン
  •  2019.3.4

布ナプキンっていつから人気なの?そのルーツに迫る


布ナプキン 歴史

布ナプキンはひと昔前までは、「あたりまえ」だった時代もありましたが、現代においては便利な「使い捨ての紙ナプキン」が主流になっています。初潮を迎えると自然と親からも「紙ナプキン」を渡され何の疑問もなく使っています。


その一方で、時代に逆行するかの如く、「布ナプキン」を使う方も根強くいらっしゃいます。昔はあたりまえだった布ナプキンは、いつから、人気を取り戻してきたのでしょうか?


そんな、布ナプキンの歴史を探ってみました。

 

布ナプキンの歴史

布ナプキンライナー

ナプキンという言葉が生理用品に使われるようになったのは戦後のこと。

ドイツ語で「綿球」「止血栓」を意味する「タンポン」という言葉は、それよりも前に、西洋医学とともに日本へ入ってきたようです。


とはいえ、女性は太古の昔からナプキンのように当てたり、タンポンのように詰めたりしながら経血を処置してきています。


既製品の生理用品が登場したのは、ごく最近のことで、今も既製品のない国や地域も沢山あり、女性たちは長い間手作りの生理用品に頼ってきたのです。

 

実際に、いつからどのように経血を処置するようになったかは不明ですが、布や紙が発明される前は、植物の葉や繊維を経血処理に使っていたと考えられます。その後、麻→綿や絹→紙へと移り変わっていったのではないかと考えられています。

 

江戸時代の布ナプキン

布ナプキン 歴史

江戸時代までは、経血処理に関する記録が少ないようですが、明治時代になると「婦人雑誌」が参考になり、大正時代になると口述記録も残されています。


日本初の女性医師、荻野吟子さんや医療関係者、官僚の妻や上流階級の女性や看護師などで設立された大日本婦人衛生会の機関誌である「婦人衛生雑誌」(1888~1926年)は、女性に対する衛生教育の育成に努めていました。

 

衛生教育は当時の国家目標であった、「富国強兵」を達成するには強健な兵士や労働者を産むための“母体”の改善が不可欠だったのです。

ですから、衛生的な生活、栄養のある料理、子どもの看病、妊娠、出産については勿論、「月経」にまつわる記事が掲載されていました。

月経は「富国強兵」を実現するための重要な生理現象ととらえられていたのです。

 

明治時代の布ナプキン

布ナプキン 歴史

さて、明治時代の経血の処置の方法は、木綿製の帯が使われていたようです。現代の布ナプキンですね。当時の布ナプキンは、T字帯や安全帯と呼ばれていたそうです。


「婦人衛生雑誌」には、まだまだ、衛生面が整っていなかったことも考えられますが、不衛生な布などを使っていた女性が多かったのか、「布は清潔でなければならない」と説かれています。

また、直接膣内に紙を挿入することは、「子宮病」の原因となるのでやめるように」とも説いています。

 

その後、1886年に「日本薬局方」に指定された脱脂綿やガーゼが清潔だとして勧め、徐々に紙や布に代わって経血処理に用いられるようになりました。

安全帯『婦人世界』1910(明治43)年 5巻第3号

 

大正時代の布ナプキン

布ナプキン 歴史

大正時代になっても、手製のT字帯やタンポンを使うのが主流だったようですが、大正初期には、「清潔球」「月経球」「ニシタンポン」という製品も発売されましたが、これらは脱脂綿を丸めただけのもので、経血処理を目的として改良されたものは1930年代のことのようです。

 

その他、「ビクトリヤ」「安全帯」「プロテクター」「婦人保護帯」「ローヤル月経帯」「ファーインダ腹巻月経帯」「カチューシャバンド」「エンゼル月経帯」「婦人サルマタ」といった月経帯が薬局、小間物屋、通信販売で売られていました。

 

昭和にはいると、「フレンド月経帯」「月経帯メトロン」「ノーブルバンド」「スイタニヤ月経帯」といった月経帯が量産され始めました。


1930年の「婦人倶楽部」や「主婦の友」にはほぼ毎号広告が掲載され、月経帯の使用者も徐々に増えてきていたのがわかります。


現在の形に近いタンポンが発売されたのは昭和13年に合資会社桜ケ丘研究所(現エーザイ株式会社)から発売された「さんぽん」と田辺元三郎商店(東京田辺製薬、現田辺三菱製薬)から和紙製の「シャンポン」というタンポンが商品化されました。

「さんぽん」は砲弾型で経血を20ml吸収できたといいます。値段は12個で45銭。当時アンパンが1個5銭、ビール大瓶1本41銭でした。

 

戦争中の布ナプキン

布ナプキン 歴史

戦時下の経血処理は、1938年の「主婦の友」に掲載され「脱脂綿は有力な軍需品だから、使わないように」とされています。

1940年の「主婦の友」には、「脱脂綿の家庭再生法と代用品の作り方」という特集が組まれ、脱脂綿についた経血の落とし方、消毒の仕方、繰り返し使ってボロボロになった脱脂綿を布袋に包んで利用する方法や青梅綿や藁灰、米ぬかを入れた布袋を利用する方法を紹介しています。

 

あらゆる物資の不足で、脱脂綿や布、紙が手に入らない状況で毎月の月経は、さらしを縫ったものを何度も何度も洗って使用していたようです。


中には、戦時製無月経という空襲などのストレスによって月経が無くなることもあったようですが、むしろ処理が大変だから助かったと思っていたという記述が残されていました。

 

そんな時代背景とともに、長い間生理用品が劇的な進化をしなかった理由のひとつが、月経回数がそれほど多くなかったということが考えられます。

 

月経回数について

 

平均値での比較ではありますが。

((現代女性))
初潮12歳→閉経51歳
子ども2人
母乳1年で育てたと仮定
月経継続年数=約35年
月経周期を28日=1年13回の月経
生涯月経回数=455回

 

 

((明治女性))
現代より2年遅い初潮14歳→現代より2年早い閉経49歳
子ども5人
生涯月経回数=50回程度


結婚後ほとんど月経がなかったという女性も珍しくなかったようです。

 

戦後の布ナプキン

布ナプキン 歴史

その後、戦後の生理用品として現代の使い捨てナプキンの原型となる「アンネナプキン」が発売されました。

アメリカでは、40年前に80%が紙綿の生理用品を使っていたことから、アメリカに遅れること40年やっと日本の女性にも快適な生理用品を手にすることができるという意味の広告です。

 

布ナプキンから紙ナプキンへの移行はどんどん進み、進化を続け沢山の種類の紙ナプキンが店頭に陳列するようになりました。

 

そんな中、時代を逆行し布ナプキンへの人気が高まってきたのは、1990年頃。

使い捨て紙ナプキンで「カブレる」「痒い」「臭いが気になる」「生理痛がつらい」などのトラブルがある方が、何か身体にいいことをして改善していきたいと、書籍やインターネットの口コミなどにより徐々に広がりたどりついたひとつの選択肢が布ナプキンだったのです。

 

布ナプキンは、根強い人気はあるものの、そもそもトラブルがあって、どうにか改善したいというニーズがある方からは人気ですが、「紙ナプキンで充分満足」という方には、目もくれない商品です(笑)

 

時代の流れの中で、便利な使い捨てナプキンを使うのは、自然な流れだったのかもしれませんね。

 

そして、もうひとつ。
今の時代だからこそ!いいとこどりの!!!
使い捨てができる布ナプキンが登場しました!
使い捨て布ナプキンwomwarmウームワームです。

使い捨て布ナプキン

 

布ナプキンなのに、使い捨てです。
「カブレやすい」「かゆくなりやすい」方!必見です!

 

忙しい現代女性にピッタリなアイテムです。
デリケートな部分が直接紙ナプキンに触れないように使い捨て紙ナプキンの上に貼って使います。

 

使い捨ての布は、無添加無漂白のふんわり暖かいネル生地に、ラベンダーアングスティフォリアの香りを一枚一枚丁寧に施してあります。


ラベンダーアングスティフォリアは、エステル類という成分が含まれていて、深いリラクゼーション作用があり、生理の不快な症状を和らげてくれたり、アロマテラピーの芳香療法で精神の安定も期待できます。


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【関連記事】布ナプキンを使用してる人の割合って?生理用品別にまとめてみました


【参考文献】
生理用品の社会史

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